高校生の頃、
サッカーをしている時だけ、瞬きをする回数が多いことを仲間から指摘されたことがあります。
不思議なことに、
授業中や日常生活では、そう言われたことはありませんでした。
「緊張しているんじゃない?」
そう聞かれたとき、私は
「コンタクトだからだよ」
と答えました。
当時の自分としては、
特に深く考えていなかったと思います。
それから大人になり、学生の臨床実習を担当した際、
「瞬きが多い」学生で、
ふとその出来事を思い出しました。
私は、高校1年生でレギュラーになり、
先輩の顔色をうかがいながらプレーしていたこと。
パス練習の相手は先輩で、
グラウンドはボコボコ。
ボールが浮かないか、
ズレないか、
そんなことばかり気にしていました。
その練習自体が億劫になるほど、
無意識に気を張っていたのだと思います。
気づいた頃には、
あの瞬きの癖はなくなっていました。
今になって思えば、
あれは当時の自分のこころの変化がカラダに現れた「反応」だったのかもしれません。
爪を噛む癖もあります。
いつから始まったのかは、正直覚えていません。
そして、今でも続いています。
これは何なのでしょうか。
自分でも、はっきりとは分かりません。笑
※施術前後に手洗い・消毒しておりますのでご安心を!
前の職場で院長になり、
売上管理の業務が始まった頃には、
歯ぎしりをするようになりました。
自分の売上だけでなく、
院の売上未達という状況そのものが
強いストレスになっていました。
今月は達成した、
そんな夢を見るほどで、
目が覚めても気が休まらなかったのを覚えています。
そのことを話すと、
社長からは
「そこまで考えているなんて流石だ」
と言われました。
当時はそう受け取っていましたが、
今振り返ると、
なかなか厳しい環境だったとも感じます。
最近は、朝起きたときに
顎まわりに疲労感があることがあります。
無意識の噛み癖は、
まだ完全にはなくなっていないのでしょう。
こうした経験を通して、
こころとカラダは、
「きれいに分けられるものではない」のだと
感じるようになりました。
その場では気づけないこと。
理由をつけてやり過ごしていること。
あとから意味を持って見えてくる反応。
誰にでも、
学校や職場、家庭といった環境の中で
思い当たることがあるのではないでしょうか。
このカテゴリでは、
そうした こころとからだの気づき を、
経験をもとに発信していこうと思います。
正解を示す場所ではありません。
今すぐ変わることを求める場所でもありません。
ただ、
自分の反応を振り返ってみること。
そこに気づこうとする姿勢を、
大切にできる場所でありたいと考えています。


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