検査を受けて、
「大きな異常はありません」
と言われた。
少し安心したけれど、
痛みはまだ残っている。
そんなとき、
「じゃあ、私は何をすればいいんだろう」
と立ち止まってしまう方は
とても多いと思います。
まず大切なのは、
異常なし=何も起きていない
ではない、ということです。
これは
「危険な病気や、今すぐ治療が必要な問題は見当たりません」
という意味であることがほとんどです。
痛みそのものが
否定されたわけではありません。
では、
そのあと何をすればいいのでしょうか。
答えは、
「すぐに何かを治そうとしなくていい」
です。
代わりに、
自分の体を少し観察してみる
ことから始めてみてください。
例えば、
- どんな動きで痛みが出やすいか
- 朝と夜で違いはあるか
- 仕事の日と休みの日で変わるか
- 無意識に力が入っている場所はないか
こうしたことは、
検査では分からなくても、
日常の中では気づけることです。
次に大切なのは、
「我慢する」か
「無理をする」か
の二択にしないことです。
痛いから全部やめる。
大丈夫そうだから今まで通り頑張る。
このどちらかに偏ると、
体はかえって混乱します。
少し休む。
少し動く。
少し変えてみる。
その“少し”の調整が、
体にはとても大きな意味を持ちます。
また、
異常が見つからなかったということは、
体には 回復する余地がある
という見方もできます。
- 動き方を見直す
- 姿勢を少し意識する
- 休む時間を確保する
こうしたケアは、
特別なことではなく、
誰でも今日から始められるものです。
ここで大切なのは、
「早く元に戻そう」と焦れないこと。
痛みは、
体がこれまでの使い方を
少し変えてほしいと
伝えているサインかもしれません。
その声を無視せず、
でも怖がりすぎず、
対話するように向き合う
という姿勢が大切です。
この「痛みとケア」では、
すぐに答えを出すことよりも、
- 気づくこと
- 学ぶこと
- 自分の体を知ること
を大切にしています。
「異常なし」と言われたあとこそ、
自分の体と向き合う
新しいスタートかもしれません。


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